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飛躍の一歩

 算数が大好きな小学5年生がいます。その子の授業にて……。

 つるかめ算の復習テストをしました。前回も前々回も与えた問題の数値を変えただけのテストです。「できて当然!」と思うかもしれませんが、そこそこの難問かつ私が丁寧に教えないので、なかなか思うように解けません。「今回もダメか……」と、私が諦め顔になりかけたそのときです。

 「そうか!!」と、生徒の大きめの声が聞こえました。

 この生徒は問題を考えながら、「こうなって、こうなる……」などと独り言を言うクセがあるのですが、明らかにそれとは違いました。自分の間違いに気付き、正解への道筋がはっきりと見えたのでしょう。その後は躍動感いっぱいに解き進み、見事正解にたどり着きました。

 考え抜いた結果、答えにたどり着くことは快感です。これは丁寧な解説を受け、手順を暗記して解けたとしても決して得られません。

 苛立ちや諦めといった困難を振り払い、自力で課題を乗り越えようと踏み出す一歩。この一歩を引き出すことが講師の使命だと、改めて感じることができる貴重な時間を頂きました。

<諏訪市の学習塾 宮坂算数数学塾>

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