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入試って、よくできてます

 長野県公立高校の後期選抜試験まで、残すところ一週間。当塾の中3生も過去問に予想問題にと、最後の仕上げに余念がありません。そんな中から、社会の入試問題について少し…。

 中学までの社会の学習にみなさんはどんなイメージを持っていますか?地理・歴史・公民と3分野があり、地名や人名、出来事や政治の仕組み等々……とにかく暗記!!といった感じでしょうか。もちろん覚えるべき、理解すべき用語や内容はたくさんあり、暗記科目に間違いはありません。ただ、過去問を研究してみると、ほかにも大切なことがあることが分かります。

 入試問題には設問ごとにテーマがあります。29年度の地理は「経済発展と環境保全」。28年度の地理は「北陸新幹線開通」「公共サービスと交通弱者」。27年度の公民は「少子高齢化、財政と社会保障」。一部ですが、こんな感じです。どれもこれもニュースや新聞などで盛んに取り上げられる話題で、私たちを取り巻く問題という意味で、まさに「社会」の学習です。社会の入試問題では、物心ついてから今日まで、自分を取り巻く社会にどれだけアンテナを張り、興味や問題意識を持って考えてきたのかも問われるのです。

 最後に、公民で過去3年、形を変えながらも問われ続けていることがあります。それは、「議員や首長は国民が直接選び、総理大臣や法律・条例はその代表者が決定している」ということ。高校入試を突破し、新たな1歩を踏み出そうとする君たちへ……君たちには社会を変える力がある!!そんなメッセージなのかも知れません。

 昨今は出題ミスで取り上げられていますが……入試ってよくできているなと思います。

<諏訪市の学習塾 宮坂算数数学塾>

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