ブログ

全力で考えた図

IMG_20180203_0001

 この画像は、小学生の生徒が、二十角形の対角線の本数を確かめるためにかいたものです。170本もの線を引く大変さもさることながら、よく数えたなと感心します。

 二十角形の対角線は(20ー3)×20÷2=170本

 以上の公式を覚えることで簡単に求めることができます。ただ、授業において公式はついで程度に与えます。「-3」の意味、「÷2」の意味をきちんと理解さえすれば公式など必要ないからです。

 この生徒にも、こういった過程を踏みました。そして最後に正二十角形が印刷された紙を渡したところ……次の授業時に嬉しそうに見せに来たのです。公式の意味を確かめたのか、公式を疑ったのか、この難事業に取り組んだ理由は聞いていませんが、おそらく興味が湧いたからでしょう。

 この図をかくこと自体に、あまり意味はないかも知れません。「公式だけさっと覚えて、別の意味ある学習をしたら」という考えもあるでしょう。しかし、目の前の問題を全力で考える姿勢こそが、学力、特に算数の力を伸ばす唯一の道だと考えます。

 生徒の全力を引き出す、興味を引く授業や会話について、深く考えさせられる出来事でした。

<諏訪市の学習塾 宮坂算数数学塾>

このページの先頭へ