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中学3年生の苦悩

 夏休み明けに総合テストを控えている中3生。

 学校で購入した受験対策問題集を、あそこもここもと広く復習している姿が目に付きます。「この夏でこれまで全部を復習するぞ!!」と一生懸命さは伝わってきます。しかし、果たしてどれだけのことが身になるのやら…と、ときに心配にもなります。

 中3生が1番陥ってはいけないのは、どの科目・どの単元に手を付ければいいのかを見失った状態。簡単に言ってしまうと、どれも未完成・中途半端な状態です。

 「テスト範囲が広い」「結果が欲しい」

 どうしても広く学習したくなるもの。でも理解が浅くなっては意味がありません。結果、2度手間・3度手間を招くことになります。

 大切なのは長期的な計画と忍耐力。

 数学で考えると、例えば8月は比例・反比例と一次関数、方程式だけを、理解できるまで徹底的に何度でも学習する。その結果、例えば図形は捨てても構わないのです。9月以降に計画通り図形を学習すればいいのです。

 長期的な計画に基づき理解するまで学習を深めることと、結果が出るまで一つのことを継続する忍耐力。中3生に最も必要なことですが、実は最も難しいことでもあります。

 このギャップが中3生の苦悩なのです。

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