割合が苦手という生徒は多いです。看護学校で教えていた時も、薬剤の濃度など割合を頻繁に指導しましたが、大人になってもやはり出来は良くなかったと記憶しています。
小学5年生に割合を教え始めました。その生徒は、学校で教わる前に独学で割合を学習したという強者です。
「25リットルの20%は?」
25×0.2=5リットル、とすぐに答えが返ってきます。
「じゃあ、20%ってどんな意味なんだろう?」
……??? この質問には答えが返ってきません。答えは出せるのに、その計算の意味がわからない。どの単元でもこういったことはありますが、こと割合においては多いと感じます。どうしてなのでしょう?
私の個人的な見解ではありますが……。割合を小数から教えることに問題があるのではないでしょうか。この生徒も参考書や問題集から学んだ通りに割合を小数で考えています。
×0.2の意味は「全体を1とした時の0.2に当たる数」です。
何だかわかるようなわからないような……。割合は小数ではなく、分数・比と線分図で考えるものです。これは小学6年時に学びはしますが、最初から教えるべきだと思います。
当塾では、比まで学習した上で、割合は最初から分数で教えます。線分図を利用して、割合の本質である量的関係をはっきりとつかむには、これが最適だと考えるからです。
<諏訪市の学習塾 宮坂算数数学塾>